- 沿革
當山は、寺伝によると、理源大師聖宝尊師(832~909)の開基であり、その後興教大師覺鑁(1095~1143)も錫を留め住坊としていたことがあり、その際に自ら刻まれたのが現在安置している不動明王とされております。理源大師は、真言宗の流派の一つである小野流の元祖であり、京都・醍醐寺の開祖、また当派修験道の道祖であります。興教大師は新義真言宗の開祖であります。言い伝えであるとはいえ、二人の大師が止住されたということは往年の隆盛が想像されます。
ところで、近世において香川県観音寺市の萩原寺(地蔵院)は、真言宗の流派の内、三宝院憲深方の中、六方憲深方の本山として阿波・讃岐・伊予に多数の末寺を抱えておりました。五智院は末寺の中でも中本寺としての六院の一に数えられており、明応元年(1492)の地蔵院中興第四世祐澄上人の文書には五智院に二十一ヶ寺の末寺のあったことが記録されています。 - 本尊
本尊は大日如来です。
- 境内
山門
本堂内陣
不動堂(護摩堂)
薬師堂